糸電話

少佐

2006年01月15日 02:06


ブラックだけに限ったことではないけど、仲間内で一緒に釣りをすると各々の拘りなんかが覗いて、思わずにやりとすることってある。
お気に入りのルアーメーカーなんてのはその典型。

某糸のキャッチコピー『バスとアングラーを繋ぐ命綱』、とまで大仰ではないにせよ、確かにそれは一つの真実だとも思う。ラインはブラックを釣る上で最重要なアイテムだ。

ボートであろうと陸っぱりであろうと、逆立ちしたって人間は水中の様子をリアルタイムで視認できない以上、水中との糸電話に頼らざるを得ないし、当然魚がかかった時には最も負担も大きくリスキーな部分だからだ。
ロッドやリール、ルアーに投資する前にまずラインに金をかけろ、とかの名著『釣りキチ三平の釣り講座』にも書いてある。
然るに、材質、素材は元より、巻き替え時期や太さに至るまでこれには一家言持っているアングラーは当たり前のことながら、多い。

私は永らく、東レのソラロームII・ブッシュランナーを愛用してきた。船釣り用の安価なボビン巻きナイロンに始まった少佐のブラックフィッシングは、ストレーンを経てクインター、更にブッシュランナーに行き着いたのだった。
その後、フロロカーボンをスピニングタックルに導入。

色々試してポパイのプライベートブランドをかなり長い間使用。財布に極めて優しいため、頻繁に巻き替えができるのが強みで文句もない。
問題なのは、文句もない代わりに私の生活圏内にポパイの店舗もないことだろう。
で、代わりのラインを探すシーズンを過した。

私はスピニングにフロロを巻く他、用途によってはPEも使う。
今現在、巻物とビッグベイトに使用しているのが浜豪力。

東レ ソラロームII 浜豪力 310m








ブッシュランナー(今のRMではないよ)登場時の衝撃と同じくらいの惚れ惚れする出来。東レ贔屓には是非薦めたい逸品である。
水を吸ってしまうナイロンの特性を逆手に取った発想で飛距離を伸ばす辺り、陸っぱりの村上晴彦が開発に携わっただけのことはある。
水に馴染めばコレほど飛ぶ糸はない。ただ、必要以上に水を吸うので強度は低い。号数はワンランク上のものを巻いておきたいところ。

東レ ソラロームII 浜豪力Vicinity Special 310m








接近戦仕様の浜豪力もある。こっちはカバーでの使用を考えた視認性の向上と、フルパワーのあわせ切れを起こさないように柔軟性に重きを置いているとのこと。
飛距離も出るのでラバージグをスイミングさせる時にはいいかも。

しかしカバー周りとフィネスは私の場合、フロロカーボンを愛用している。
圧倒的な感度重視と、ラインが水面に浮いてしまうナイロンやPEとは異なって、それ自体が沈水する比重の素材は、ボトムゲームにもってこいだ。
フロロは呉羽化学に限る。

呉羽化学 リバージ エクスクール 100m








リバージ・エクスクールが最強。
呉羽化学のラインは使ってる人が少ないけど、このラインは最強といっても過言ではない。こいつは切れないしヨレも少ないと、私は絶賛している。
今ではこのラインが廃盤になって新ラインが発売になってるけど、まだまだ充分に使える。
満点の強度と感度、何よりフロロ特有のごわつくような硬さがなく、その上スプールに馴染みやすいのでトラブルを起こしにくい。なのに癖がつきにくい。いいトコずくめの糸だ。泣き所は単価が高いという一点だったんだけど、廃盤になってお求め安くなりました。
あまり置いている店舗が少ないのが唯一の難点か。


サンライン スーパーバスPEライン 70m








PEに関しては、ヘビキャロと、あとテキサスの超カバー撃ちに使うので、そうそう頻繁に使わないけど、何せPEは高いうえにトラブルが多い。
その点、スーパーバスPEラインはトラブルも少なく、比較的安価で、未だキャストでブチ切れて飛んで行ったことはない。
PEは巻き替えもそんなにしないから、長持ちするのを選びたいでしょ? でも長く巻いてるとコーティング剤が剥がれてベチョベチョしてくるのが結構あるんですわ。この糸はその点もクリア

モーリス VARIVAS PEにシュッ!(業務用)【コーティング剤】








ただしPEにシュッ!は絶対にしておくことを強く進言する。これのあるなしではPE特有のガイド絡みの頻発が明らかに違う。

東レ ソルトライン シーバスPE








パワーフィネス用はこちらを使う。
白い方が視認性がいいから。あと、シーバスラインだからって淡水で使えないというわけがないんだし、巻きの加減で浅溝のスプールなら二回はタップリ巻けるのもいい
何度も言うけどPEは高いからな。

どーしてもタックルを1セットで済ませて、かつ色々なルアーを投げたいなら、

デュエル ハードコアX-TEXコブラ 180m








かな。
『フロロとナイロンの共重合樹脂をベースに、超硬・極低伸度の特殊樹脂を重合した素材X-TEXを採用』っていうのがキモ。ちなみに吸水性はゼロなので、使用感はナイロンで、感度はフロロ・・・だけど、やっぱりそこはこれぞれの素材には負ける。
ゆっくり沈んでしまうナイロンよりちょっと感度のいいフロロ
って感じですわ。

毎回巻きかえるならボビン巻きで充分。
ナチュラムはすごい。ポパイのライン扱ってるし。

POPEYE(ポパイ) ライン PB-CAST









POPEYE(ポパイ) ライン PB-ナイロン PLUS








ナイロンの場合、12ポンド以上をオススメする。

POPEYE(ポパイ) ライン PB-フロロ








フロロは信頼性高いなぁ。
ドラグ調整をサボらなければ5ポンドで40クラスはラクに上げられますね。

POPEYE(ポパイ) ライン PB-フロロ LIGHT LINE SPECIAL








冬はトラウトの管理釣り場、それ以外はバスって人ならこのラインもいい感じ。
2.5ポンドで40クラスのスティールヘッドも上げられますよ。



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